・・中の人は精神病院にいくべきでしょう

 小さいころから 親を見ないで育った少年は

 中学2年生から一緒に生活する両親を見て

 他人のように感じてしまった 特に父親は何も言わないし

 育児にしてもなんにしても 両親は共に擦り付け合い

 めんどくさいとしか思っていないようでした

 奈良県で生まれた赤紫は

 生まれて何年かは両親と過ごしていて

 幼稚園に入る前までは 奈良県のマンションにすんでいました

 そのころの父は 母にお金を渡さず飲んだくれていた

 仕方なく母が働き 赤紫は父の両親に預けられました

 父の両親の家で赤紫はテレビを独りで見て過ごしていました

 そんな状況に耐えかねた母は

 赤紫と母の実家の大阪へ逃げ帰ってきました、赤紫は3歳でした

 母の両親に育てられた赤紫は父親と母親に会う機会があまりありませんでした

 小学校を学童保育(共働きの両親のための育児機関)に入っていました

 友達がたくさんいたので父に会えないことは気になりませんでした

 父親の両親が残した遺産で立てた奈良県に家に3人で住むことが決まったのは

 中1の時でした

 3人で暮らすようになって 両親は子供の育て方を知りません

 3人とも他人のようなそんな生活が始まります

 赤紫はある時 母に尋ねました

 何で父親となぜ結婚したのか聞いてみました

 母はお見合いで仲人の人にいろいろ言われて騙されて結婚したといいました

 そこでまた尋ねました

 「何で離婚しないの?」

 「あんたがいるから離婚できないのよ」

 赤紫はものすごくショックでした

 生まれてこなければ・・

 死にたいとも思ったし 殺してしまいたいと思いました

 高校生になっても あまりにも無気力な生活をしていました

 大学で留年したときふと思いました

 自分は親に期待もされてない

 自分は親の移し身でもなんでもない

 こいつら(親)に飼い殺しにされて悔しい

 それから独り暮らしをすることにしました

 今20歳前になって

 小さいときのことを考えると腹が立ちます

 でも父や母を恨んでも 何も変わらないし

 ひとりで生活できる位にはなりたいと思いました

 子供を育てれるくらいの生活力をつけたいと思いました

 尊敬される父親になりたいと思いました